「そば処 鞍馬@西荻窪」のレポート。
自家製粉石臼挽きのそば粉で作る十割蕎麦を提供する蕎麦の名店。

1985年(昭和60年)創業。
店主は、吹田 正己さん。
蕎麦打ちの神様と呼ばれる高橋邦弘さんに師事。
現在、「よみうりカルチャー/読売(日本テレビ)文化センター荻窪教室(荻窪駅ビル・ルミネ6F)で、第4週水曜日に「楽しい手打ちそば」の講座も開いている。

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今回は「店舗紹介編」。

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西荻窪駅南口を出て、向かい側にあるのがピンクの像がぶら下がるアーケード街「西荻南口仲通街」。
それより、右手(西寄り)の路地「サカエ通り」を南へ進んだ左手角地にある。
商店街の片隅に佇む、質素な外観。
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江戸風俗研究家の杉浦 日向子さんや、「セーラー服と機関銃」で知られる映画監督の相米慎二さんが生前御贔屓(ごひいき)にしていた。
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「新座 鞍馬(埼玉県新座市あたご2-2-34)」という暖簾分けのお弟子さんの店もある。
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店内は、和を基調とした落ち着いた空間。
厨房の前に大きな「石臼自家製粉機」が鎮座している。
この製粉機を使って作り出すのは、自家製粉の石挽の十割蕎麦。
製粉機に貼られた紙には、種子名「常陸秋そば」を使用とある。
これは、茨城が全国に誇るブランド品種。
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総席数18席。
テーブル(6人×1卓、4人×2卓、2人×2卓)。
壁には、モダンなリトグラフが飾られ、店主自ら活けた生け花が飾られている。
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大テーブルは、1~2人の客用で相席必須。
入れ替わり立ち替わりで人が訪れる。
店内に流れるBGMは、クラシック。
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卓上に置かれた「爪楊枝」と京都祇園本家「原了郭」の黒七味。
爪楊枝は、クスノキ科の「クロモジ」が使われている。
黒七味は、京都土産でよく買うもので、蕎麦に合う。
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着席するとサーブされた日本茶とおしぼり。
日本茶は、苦味の少ない、薫りも豊かな冷茶。
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「当店使用の蕎麦の解説」。
「そば処 鞍馬」の蕎麦は、水を加えただけの十割蕎麦。
有機栽培の「常陸秋蕎麦」を茨城県の契約農家から直接買い付け。
常陸秋蕎麦といえば、玄そばの最高峰とも言われている品質。
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「御品書」。
お店一押しのお薦めは、「箱盛そば」。
名物は「甘皮蕎麦」で、製粉後、ふるいで漉したそば粉に甘皮部分を投入した蕎麦。
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「お飲み物」のメニュー。
日本酒は全て冷酒で、常温・熱燗は扱っていない。
1合、半合と分かれているので、半号で色々飲み比べられるのが嬉しい。
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「本日のおつまみ」のメニュー。
残念なことに、夕方で営業時間が終わってしまうのが悲しい。
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「季節の天婦羅」と「水茄子の刺身」。
ヾ(*´∀`*)ノ マタネ!

そば処 鞍馬
【住所・地図】東京都杉並区西荻南3-10-1
【電話】03-3333-6351
【定休日】水曜(祝日は営業/翌日は振替休)
【営業時間】
・11:30-16:00(L.O.15:30)・・・平日
・11:30-17:00(L.O.16:30)・・・土・日・祝
【最寄り駅】JR中央線・総武線/東京メトロ東西線 西荻窪駅南口 徒歩1分