「竹葉亭(ちくようてい)@銀座」のレポート。

創業は江戸末期。
当初は、京橋付近の浅蜊魚岸(あさりがし・現在の新富町)で開業。
土佐の武市半平太なども通ったその桃井道場の門前で、門下生の刀預かり所として茶屋をしていたのが、そもそもの起源。明治9年の廃刀令に前後して酒や蒲焼を供する店となった。

関東大震災を機に、本店は銀座8丁目(当時は木挽町)に移転。
屋号は、「中国で酒のことを“ササ”と称したことにちなんで『竹葉亭』と名付けられました」とのこと。

てっきり、銀座のお店が本店かと思いましたが、違っていました。
因みに、本店には大正13年に建てられた風情のある建物が残っているようです。

こちら銀座店は、明治に出店して以来戦火を免れた歴史のある店で、永井荷風の「断腸亭日乗」にも度々出て来る知る人ぞ知るというお店です。

竹葉亭 銀座店-店舗外観
場所は、銀座四丁目交差点の直ぐ近くにあります。
銀座三越の向かいに当たります。
間口はやや狭い感じです。
1階と地下は椅子席、2階のお座敷で、椅子44席、座敷30席とキャパはあります。

竹葉亭 銀座店の店内
2階座敷の窓際に座ると銀座の街並みが見下ろせ、ここが特等席です。

お品書き-竹葉亭銀座店
お品書はこんな感じです。
まず最初は、メニューの右端のものをオーダーすべしとよく申されます。
でも、ガァアアン。高すぎますから・・・。ムリムリ。

お品書
メニューの左ページです。
酒の肴には良さそうなものが揃っています。
鯛茶とか鮪茶とかが気になります。
お値段も、選び様によっては何とか・・・。

うなぎ丼A-竹葉亭 銀座店
さて、本日は「うなぎ丼A」(1890円)+きも吸(210円)。

きも吸はついておりません。
ですが、折角なのでつけてみました。

うなぎちゃんは、身が引き締まって見えます。

クンクン。フワッと立ち上る鰻の芳ばしい香り、たまらないねぇ。
端っこの焦げ目、表面の照り、なかなかです。

箸でつかむとすっと切れます。柔らかいですね。
外側がカリッとしていて、ふっくらとした焼きあがりです。
やはり、たまに食べる中国産とは違いますがな!

タレはサラッとしていて、甘ったるさはありません。
市販の物とは違い辛口です。

ご飯はお米の一粒一粒がしっかりとしていて、パラパラとしています。コクのあるタレと絡みあい美味しいですね。

きも吸も久々でしたが、これもウマッ!

雰囲気も味の一つです。銀座に出た時にはまた立ち寄りたいお店です。

ご馳走さま。

竹葉亭 銀座店
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【所在地】東京都中央区銀座5-8-3
【電話】03-3571-0677
【定休日】年末年始
【営業時間】
 〇11:30-14:30/16:30-20:00
 〇11:30-20:00(土・日・祝)
【最寄駅】
 〇東京メトロ銀座線 銀座駅 A5出口徒歩1分
 〇JR有楽町駅 徒歩6分