「王ろじ@新宿三丁目駅」の実食レポート。
小説家・柴田錬三郎が通っていた路地裏のとんかつ屋さん。
路地の王様」が屋号の由来。

1921年(大正10年)創業。
フランス料理店で修行したという初代店主がとんかつを考案したと言われ、銀座・煉瓦亭御徒町・ポンチ軒と並んで、発祥店のひとつ(特定できない)として名前が挙がっている。
因みに、「煉瓦亭@銀座(1895年/明治28年創業)が、 コートレッツ・カットレットをポークカツレツ(日本式のカツレツ)にアレンジしてメニューに載せたのは1899年(明治32年)のこと。
王ろじは、「とんかつ」と言うひらがなの名称を、昭和初年頃に初めて使ったとされている。
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今回は、「とん丼(カツカレー)/1050円(税込)」。
丼と小皿がくっついている特注の面白い食器。

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「紀伊國屋書店・新宿本店」のところのB7出口より出て、新宿通りを左(伊勢丹方面)へ進む。
「ビックロ・ビックカメラ新宿東口店」の向かい側の、1つ目の路地を左折して右側の角にある。
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こじんまりとはしているが、綺麗に磨かれていて清潔感溢れる店内。
厨房に3人、ホール担当1人で切り盛り。
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総席数32席。
1階は、カウンター4席、テーブル16席(4人掛け×4卓)。
地下は、テーブル12席(4人掛け×3卓)。
混雑時は、相席になることもある。
とんかつは揚げるまでに12分かかる模様。 
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「『路地の王様』それが由来です。」とのこと。
創業地は、十二社(じゅうにそう)辺りだったのね。
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卓上には、芥子、爪楊枝、とんかつソース、七味唐辛子、食塩、紙ナプキン等が置かれている。
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コチラはとんかつソース。
濃厚そうで、素敵な色合い。
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「とん丼(カツカレー)」。
王ろじ漬け付き。
見た目小さめ。
俵型のカツは、豚ロースをギュッと筒状に握り、衣をつけて揚げる。
斜めにカットして提供するのが、王ろじスタイル。

先ずはカツを食すと、衣がザックリ、サクサク!
衣に卵と小麦粉がたっぷり使われていて厚め。
堅牢な壁を突き破ると、肉汁がジュワッジュワッとあふれ出てくる。
中の肉は筋がなく、脂身も少なく柔らかい。
カツにはあらかじめ、中濃ソースがかけられている。
その酸味が、肉の甘さを引き出している。

カレーは、ピリッとスパイシー。
野菜の甘みが出たトロミのある和風カレー。
日本蕎麦屋さんのカレーとか、洋食屋さんのカレーともちょっと違った印象。
主役のカツを引き立てる脇役的な存在。
単体で食べるというより、カツと一緒に食べるよう計算されたカレー。
ヾ(*´∀`*)ノ マタネ!

王ろじ
【住所・地図】東京都新宿区新宿3-17-21
【電話】03-3352-1037
【定休日】水曜(祝日の場合は翌日)
【営業時間】11:00-15:00/17:00-20:30
 【アクセス】
・東京メトロ丸の内線・副都心線 新宿三丁目駅B6出口 徒歩2分
・JR新宿駅東口 徒歩5分